NICUについて

NICUについて

看護師の働く職場には、小児科、内科、外科、産婦人科など、いろいろありますが、子供が好きだからというような、
客観的な理由だけで、働く科を決めてしまう方も少なくないと思います。

私は、子供や赤ちゃんが大好きなので、看護学生の頃から、小児科で働く事を夢見ていました。
そして、学校卒業後に初めて勤めた大学病院では、NICUに配属になりました。

子供ケアをして、子供達に囲まれて毎日楽しく仕事ができる、なんて思っていたんですが、実際に働いてみると、
そんな甘い考えは一気にかき消されました。
NICUというのは、とてもハードでシビアな職場です。

働き始めてからは、暫くの間はオリエンテーションでNICUの仕事内容や特徴などを、外側から見ていました。
その時には、まだ、どんなにシビアなのかという事が分かっていませんでした。

実際に現場に出てから初めて受け持った患者さんは、22週の早産で生まれたとても小さな赤ちゃんでした。
小さな体に呼吸器やモニターや点滴などをつけられて、何とか生きようと頑張っていたんですが、翌日には亡くなってしまいました。
母親は、早産での出産の為に、まだ出産したという実感も湧いていない状態でした。
初めて、現実はどれだけシビアなのかという事を実感しました。

NICUでの救命率は年々上がっていますが、命が助かっても、重大な障害を残す赤ちゃんも沢山います。
そして、母親は、そのような赤ちゃんを産んでしまった事で自分を責めたり、受け入れられないといったケースがとても多いんです。
母親のケアも必要となる科です。

NICUは、ハードでシビアな職場ですが、もっと経験を積んで、母親のケアができる看護師になりたいと思っています。

2013年9月30日|